【史上初】山下良美、主審としてW杯初の女性審判員に!日本人女性として唯一の選出

11月21日に開幕するカタールW杯の審判員リストが発表され、国際審判員の山下良美さんが男子W杯史上初の女性審判員に主審として選出されたことがわかりました。

これまでJリーグの試合で初めて女性主審としてフィールドに立つなど、サッカーの歴史を切り拓いてきた山下良美さん本人ですら驚いた今回の選出。

審判員リスト発表の翌日に行われたオンライン会見で、山下良美さんは何を語ったのでしょうか。選ばれた経緯、選ばれたときの心境、W杯への意気込みなど、気になる内容をまとめてご紹介します。

山下良美さんの詳しい経歴も掲載しているので、そちらもぜひご覧くださいね。

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山下良美主審、2022W杯で女性審判員として選出

FIFA(国際サッカー連盟)は519日、サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会に参加する審判員のリストを発表。日本からは山下良美(やましたよしみ)国際審判員が主審として選ばれ、男子W杯史上初の女性審判員となりました。

FIFAのピエルルイジ・コッリーナ審判委員長は「W杯史上初の女性審判員を招集できたことを非常に嬉しく思う。これは、数年前にFIFA男子大会に女性審判員を配置することから始まった長いプロセスの締めくくりだ」とコメント。

また、マッシモ・ブサッカ審判部長は、今回の女性審判員の選出が長年にわたる取り組みの成果であることを強調し、「我々にとって重要なのはクオリティであって、性別ではない。将来的には、男子の主要大会に女性審判員が選ばれることが驚くようなことではなく、普通のことだと認識されるよう願っている」と述べました。

2022W杯の女性審判員は合計6

FIFAが発表したカタールW杯の審判員は、主審36名、副審69名、ビデオ・アシスタント・レフェリー24名の合計129名。そのうち、女性審判員は主審3名、副審3名で、合計6名の選出となりました。詳細は以下の通りです。

主審
  • 山下良美(日本)
  • サリマ・ムカンサンガ(ルワンダ)
  • ステファニー・フラッパール(フランス)
    副審
    • カレン・ディアス・メディナ(メキシコ)
    • キャサリン・ネスビット(アメリカ)
    • ネウザ・バック(ブラジル)

    なお、日本の審判員は山下良美さん1人のみで、男性審判員の選出はありませんでした。

    山下良美主審のこれまでの経歴を紹介

    山下良美さんは、2019年の女子W杯や21年の東京五輪でも笛を吹いた日本の女性トップレフェリーです。

    19年5月には、ACL下位大会にあたるAFCカップのグループF、ヤンゴン・ユナイテッドFCvsナガワールドFCでも主審を務めました。この試合では、副審を手代木直美(てしろぎなおみ)審判員・坊薗真琴(ぼうぞのまこと)審判員が務めており、女性を中心とした審判団が男子のAFC主催大会を担当するのは初めてのことでした。

    また、同年12月には男子社会人の試合を担当できる1級審判員に登録され、215月に女性初のJリーグ主審デビュー。

    22年4月には、女性主審史上初めてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も担当しました。

    山下良美主審、選出連絡時は「驚いた」とコメントも

    山下良美さんは、主審への選出を海外の審判員仲間からの祝福メッセージで初めて知ったといいます。

    審判員リストが発表された翌日の5月20日、日本サッカー協会(JFA)が開いたオンライン記者会見で取材に応じた山下良美さんは「W杯は夢にも思えないような夢だった。驚いたのが最初の気持ち。そこから幸せな気持ちや感謝がわき上がった」と心境を語りました。

    「まずはピッチに立てるようベストを尽くしたい」と笑顔で語った山下良美さん。

    W杯で主審の割り当てがあるのかも含め、今後も目が離せません。

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