
世界陸上オレゴン2022 男子100m決勝で、日本人初となる7位入賞を果たしたサニブラウン・アブデル・ハキーム選手。
高校時代には「ボルトの記録を破った男」とも呼ばれるようになった、日本が誇る陸上選手です。
現在23歳ということもあり、これからの活躍にますます期待が高まっています。学生時代から活躍しているサニブラウン選手ですが、どんな学生時代を送っていたのか気になりませんか?
今回は、今注目されているサニブラウン選手の学生時代からの活躍について紹介していきます!
サニブラウン・アブデル・ハキームの出身中学・高校について
まずはサニブラウン選手のプロフィールを見ていきましょう。
- 1999年3月6日生まれ
- 福岡県北九州市出身
- ガーナ人の父と日本人の母
- 日本国籍
- 身長:190cm
- 体重:83kg
- 出身校:城西大学附属城西中学校・高等学校卒業、フロリダ大学
中学・高校は私立のスポーツ強豪校として知られる城西大学附属城西中学校・高等学校を卒業しています。
部活は中学から陸上部に所属。高校はスポーツ専門のコースもあるようですが、普通コースに在籍していたそうです。
陸上部顧問は、シドニーオリンピックに出場経験のある山村貴彦コーチが顧問を務めています。
中学の2年間は成長痛がひどく、まともに練習できなかったそうですが、それでも中学3年生のときには10秒88を記録。山村コーチの指導の影響が大きかったのでしょう。
高校に入ると成長がめざましく、世界ユース選手権では100mと200mで二冠達成。
200メートルでは20秒34の大会新記録を叩き出し、ウサイン・ボルトの記録を塗り変え、「ボルトの記録を破った男」呼ばれるように。
こちらは城西高校陸上部の公式YouTubeです。“カタを破れ ズバ抜けろ”とのタイトルにあるように、常識にとらわれず選手一人ひとりの能力を伸ばす指導が特徴のようです。
部活のみならず勉強も手を抜かないサニブラウン選手。定期テスト前は部活を休んでテスト対策もしていたそう。
スポーツの才能だけではなく、努力も実を結び、高校卒業後は大学もまたスポーツ強豪校のフロリダ大学へ進学しました。
その後は東京五輪出場に向けた調整のため大学を休学し、フロリダ州ジャクソンビルにあるタンブルウィード・トラック・クラブを拠点としています。
世界陸上オレゴンに出場!サニブラウン選手の学生時代のエピソード
中学・高校時代の先生方からは、「とにかく人にやさしい」「ちょっとした心遣い、気遣いが普通にできる生徒」と評価されています。
高校ではクラスの副委員長をしていたそう。やさしい性格もあり、クラスの人気者になっている様子が伺えますね。個人競技といえど、人への思いやりを大切にするようにとのご両親の教えがあったのでしょうね。
練習は嫌いだったそうですが、サニブラウン選手への陸上の指導はというと、試合本番で技術的な指摘をするというものだったそうです。
山村コーチによると、「ハキームは言ったことがすぐできる。いつもはのほほんとしているけど、スタートラインに立ってパッと集中できる。そこは外国人のようなテンションの高さがある」とのこと。
またコーチも驚くのはメンタルの強さだそう。大舞台になるほど強いそうで、前述のウサイン・ボルト選手の記録を塗り変えた大会では「久しぶりに同じ年代の選手たちとのレースだったので緊張しなかったですね。楽しかった!」と、大物感を漂わせる余裕のコメント。
すべてが別格の選手かと思いきや、練習が休みの日はほかの生徒たちと同じようにリラックスして過ごしていたそう。その点は親近感が湧きますね。
生まれ持った身体能力の高さもさることながら、メンタルを強く持ち、自分のパフォーマンスに集中する能力の高さは、サニブラウン選手の才能と言えそうです。
>世界陸上出場選手の最新情報はこちらもチェック!
【世界陸上日本代表】坂井隆一郎選手がイケメンと話題!気になる彼女や結婚情報などまとめ
サニブラウン選手の世界陸上オレゴンの出場種目やこれまでの大会実績について
サニブラウン選手の数々の大会実績とをオレゴン世界選手権の結果ご紹介します!
2015年 高校2年生
・6月 日本選手権 男子100m 2位、男子200m 2位
・7月 世界ユース選手権 男子100m 優勝、男子200m 優勝
・8月 世界選手権 男子200m 準決勝
2016年 高校3年生
・5月 静岡国際陸上 男子200m 2位
・5月 セイコーゴールデングランプリ川崎 男子100m 5位
2017年 高校卒業後
・5月 セイコーゴールデングランプリ川崎 男子100m 4位
・6月 日本選手権 男子100m 優勝、男子200m 優勝
・8月 世界選手権 男子100m 準決勝、男子200m 7位
2019年 大学在学中
・3月 全米大学室内選手権 男子60m予選 3位(日本記録6秒54)
・5月 米大学南東地区選手権 男子100m 優勝
・6月 全米大学陸上選手権 男子100m 3位(日本記録9秒97)、男子200m 3位
・6月 日本選手権 男子100m 優勝、男子200m 優勝
・10月 世界選手権 男子100m 準決勝、男子4×100mリレー 3位(多田修平、白石黄良々、桐生祥秀、サニブラウン)
男子100m 準決勝 1組3着 10秒05(+0.3) =決勝進出
男子100m 決勝 7位 10秒06(-0.1)
サニブラウン選手は男子100mでは世界選手権として史上初、また世界大会としては1932年のロサンゼルスオリンピックの6位の吉岡隆徳選手以来、90年ぶりとなる決勝進出を果たしました。
決勝は、7位でフィニッシュし、2017年ロンドン大会男子200mに続いて2回目の入賞となりました。
ますます期待が高まるサニブラウン選手。今後もどんな活躍を見せてくれるか楽しみですね♪