
2025年の開催まであと3年となった大阪万博。1970年以来、大阪では2度目の万博です。1970年の大阪万博では人間洗濯機(ウルトラソニックバス)を当時大阪に本社のあった三洋電機株式会社が展示し話題を集めました。
2025年の大阪万博では油性マジックが落とせるシャワーヘッドでおなじみの株式会社サイエンス(本社:大阪市)が独自の技術を駆使した令和の人間洗濯機を披露する予定だそうです。
この記事では人間洗濯機や当時出店していた三洋電機について、2025年に新たな人間洗濯機を展示予定のサイエンスについてまとめています。
1970年大阪万博で人気を集めた「人間洗濯機」とは
1970年に開催された大阪万博で、三洋電機(本社:大阪市(当時))が人間洗濯機【ウルトラソニックバス】を出展しました。
人がカプセルのような機械に入るとお湯がたまり、ゴムボールが放出される仕組みになっていたようです。ボールが当たることでマッサージ効果があるとPRされていたようです。のちに介護用のお風呂などを開発するのに役立ったようです。
人間洗濯機を出展したのは三洋電機
人間洗濯機を出展したのは当時大阪市に本社のあった三洋電機株式会社です。現在はPanasonic(パナソニック)の完全子会社になっており、事実上消滅しています。
現在では一般的となった充電式の乾電池(ニッケル水素電池)eneloop(エネループ)を開発、販売したことでも有名ですね。
三洋電機のロゴや社名はなくなってしまいましたが、eneloop(エネループ)の商品名はPanasonicがそのまま引き継いで販売していることから三洋電機の先進性や技術力の高さがうかがえます。
大阪万博の人間洗濯機は現在博物館で展示中
1970年の大阪万博で展示された人間洗濯機はPanasonicものづくりイズム館に展示されています。
当時の人が考える未来のお風呂はこんな感じだったんですね。ドラゴンボールの治療カプセルみたいです。
画像引用:Panasonicものづくりイズム館
2度目の大阪万博ではサイエンスが人間洗濯機を出展
2025年に開催される2度目の大阪万博ではサイエンスが人間洗濯機を出展予定です。展示されるのは未来の都市生活がテーマの大阪パビリオン。サイエンスはマジックが落ちるウルトラファインバブルシャワーヘッドでおなじみの会社です。
同社の青山会長が小学4年生の時に連れて行ってもらった大阪万博で観た人間洗濯機にとても感動されたそうです。
当時展示されていた近未来の製品は多数が実現して普及しましたが、人間洗濯機は残念ながら実用化に至っておらず人間洗濯機のコンセプトを引き継いで人間洗濯機を披露したいとお考えのようです。
55年の時を経て進化した人間洗濯機がどのようなものになるのか、今から万博が待ち遠しいですね。